ウォルター・ソプラータさん

のことを息子さんが本にしました。

沢山の貴重で歴史的な飛行機を自費で残した記録をまとめた本です。

参考画像はアメリカ海軍で短期使用されたF7Uカットラス(短剣)の模型です。

数少ない生産数のこの飛行機をソプラータさんは1962年海軍のスクラップ競売で200ドルという破格値で落札し家まで960キロの道のりをスクールバスに積み込み運びました。トラックを買う余裕がなかったのです。しかし今まで運んだ飛行機と比べ非常に重いのに気づきませんでした。海軍は30日以内に運び出せと言い。しかも分解するには1万ドルの補償金が必要と言われます。これは以前落札した人が飛行機を外国に売ってしまったことがあるからで、持ち出しは壊して飛べなくすることが条件になりました。信用を得るためかつて収集したF82やコルセア戦闘機の写真を示し海軍の官僚的、形式主義、規則及び規制を克服し最終的にはカトラスを救う段取りができたのです。この時点で基地の指令は理解を示し作業機械のサポートや兵士の人力も提供してくれました・・・

60年が経ちこの貴重なカトラスは『軍事航空保存協会』の博物館へ引き取られていきました。保存するだけで精一杯だったお金のないソプラータさんに変わりこの博物館でカトラスはレストアされることでしょう。天国でソプラータさんは自分の功績をどう感じているのでしょう。