那須・妙覚の山

那須を紹介した古書に文永二年(1265年)日蓮上人が那須温泉に浴し給うたとあり、その後塩原を経て会津に向かわれたとか。この道筋だとすると黒尾谷岳麓を通ったと推察される、何となれば、その古書にはこの山の山頂には石の祠があり日蓮上人に関係があるらしい・・・とあります。 当時上人は御年44歳、壮年であり走ってでもこの山に登れる。

ということで、那須地人会では石の祠を探しに行きました。

黒尾谷岳山頂です。直ぐ南に巨大な石(昼寝石)が横たわり、ここに立つと全方向の展望は素晴らしく那須野が原が一望できます。上人も眺められたか、この石の上が丁度よく窪んでいて昼飯を食らいしばし昼寝と相成る。

さて、祠はどこに、周りをいくら探せど見当たらず。生い茂る灌木をかき分け大石の隙間など覗いてみるが発見できない。盛土の様なところも掘ってみる。明治の廃仏毀釈で撤去されたか、谷へ投げ込まれたのだろうか・・・

ここが妙覚の山であるならば八の道があるはず、祠はこちらにあるのか、古書によると往時は山頂から西へ100m行く道があるとなっている。

八の道を下がった少し広くなっている地点から山頂方向を見る。当時は噴気孔もあったらしいが、その痕跡も無し。長い年月が経ち山の状況は変化したのでしょう。

祠も無しです。

この山(黒尾谷岳)の右の肩まで山頂から道があったようですが、灌木が生い茂り道筋はありません。

クマが爪を研いだ木もあり岩陰に潜んでいそうな気配なので早々に戻りました。

やっと山頂に戻れば常楽我浄の心地良い風がそよめき、白蓮も曼殊沙華も咲いてないが代わりに白い花が迎えてくれました。大空から音楽が聞こえ、ここは霊山浄土か今生の悦びに浸りました。

  《有難き事この上なし》

 

それで、天から聞こえてきた音楽は那須野が原にぴったりの ♬ ”ブルーグラス音楽”    来週の日曜日NPO立航博は小さなイベントに参加します。ブルーグラスのCDをかけ皆で一緒に踊ろうかな。