飛ぶ仲間:複葉機

イメージ 1

イメージ 2

複葉機(二枚羽)の出てくる飛行機映画で最も初期のものとしてはアメリカ映画「つばさ」や実機をふんだんに使ったハワード・ヒューズが監督の力作「地獄の天使」などがあります。画像でご紹介のアメリカで上映中のMGM映画「FLY BOYS」はフランスのニューポール17複葉戦闘機がドイツのホッカーDr.Ⅰ三葉機(三枚羽)と繰り広げる戦闘シーンが見物です。若いアメリカ人パイロット志願兵が自由のため戦いそして死んだ物語です。
撮影のために4機のニューポール17レプリカを短期間で作り上げました。エンジンは自動車のホルクス・ワーゲンのを改造し搭載しているため本来後退角のある主翼は重心位置の関係で直線翼となっています。見た目には一葉半(下側の主翼が小さい)の小粋な雰囲気はそのままです。
日本でも大正時代にニューポール24型、29C1型は国産化され旧陸軍で使われました。24型はのちに毎日新聞社へ払い下げられ各地で華麗な飛行を披露しました。
下の画像はニューポール29C-1(甲式四型戦闘機)の木製プロペラです。打刻は甲式四型戦闘機用,イ式300HP,昭和4年5月23日と読めます。
 
注)イ式:三菱イスパノスイザ・エンジン