Entries from 2022-01-01 to 1 year

那須岳の同名異所

那須のお山を巡ってみると同じ名前のところがあり最初は迷います。 この三角形の山は『飯盛山(めしもりやま)』といいます。 こちらは『飯盛山(いいもりやま)』です。 この山は『鬼ヶ面山』 この山も『鬼ヶ面山』、新しい地図には鬼面山と載っています。…

那須岳の奇岩怪石 その2

那須のお山を巡り出くわした岩石に名前を付けてみました。 黒尾谷岳登山道南の猿ヶ瀬沢左岸上で撮った岩、猿ヶ瀬岩というより『ゴリラ岩』と命名。 真四角な『さいころ石』 『おむすび岩』か『さかずき岩』 これは『アーチ岩』見事に円弧を画いています。自…

那須岳の奇岩怪石

第一番は何といってもは那須湯本にある殺生石。 これは割れる前の殺生石です。九尾狐の妖気はむしろ山の上に見える大石から出ていそうなので登って近づいてみました。 近づき難い何か趣のある大岩でした。 この岩から俯瞰する殺生石です。ここから人間どもの…

那須のお山は奇嬉怪快

きのう那須のお山は風は冷たいが天気は良く那須地人会では1334mの『込山』へ 行きました。那須岳登山口、峠の茶屋駐車場には50台位止まっていて、冬山登山を楽しむ人も多いようです。皆さんはここから登るのですが、こちらは下がります。 途中の明礬…

那須岳の謎解き

《今は昔》 今を去る九十年前表された古書により那須岳にまつわる歴史、伝説を知り既に廃れた白湯山信仰の行者登山道、九尾の狐の殺生石、ゐもり伝説の坊主沼など何ヶ所を巡ってみました。 中には既に長い年月が経ち、風景が変わりルートが特定できず途中で…

那須岳 謎解きの総括・その1

那須地人会では那須岳について詳しく書かれた古書で知ったこの山域にまつわる伝説、伝承に興味を持ち今年の雪解けを待って何箇所かの探索を行いました。 北の天狗平から始め狢塚、天狗馬乗り山、飯盛山から坊主沼、天狗谷、仙人窟、遠戸の森、笄ヶ埼、高湯山…

虹の郷 那須高原

今朝、那須は少し時雨れて那珂川に美しく見事な虹の橋が架かりました。 誰が渡るのか、那須岳に御座します山の神様でしょうか・・・ 思わず手を合わせました。

那須岳の古山道を行く

那須について書かれた古書に那須岳の尾根『千年グネ』についての記述があり、その名に興味を持ち、添付されていた絵図を参考に探索に出かけました。 (クネには山の根元といふほどの意味があるともいふ)とあります。 那須高原ビジターセンターから見た那須…

那須岳 高湯山行人道の探索

《 古の時を超え今も息づく行者道 》 那須岳にある御宝前はかつて信仰登山で多くの行者が登拝に登ったそうです。 以前、那須地人会では高湯山行者道と思しき山道を辿り湿地帯のヨシヤヂまで行きましたが、ここから不動沢への行道取付きがいくら探しても分か…

那須岳の探索

那須岳山域にまつわる伝説、伝承を記した古書により古の名称を知り興味を惹かれ今回は『ドラツ沢』の探索に出かけました。(ドラツ沢とは急流の意であろうか)とこの本には書かれています。 古書に添付された絵図に『ドラツ沢』は高雄股川の奥右岸と記されて…

仙人に会いに那須岳を行く

那須岳について書かれた古い本には狢(ムジナ)、九尾狐、天狗、イモリの化物などと共に仙人も出てきます。この本によると那須湯本の南を流れる『高雄股川』上流奥深く、その棲家があるという・・・ ということで那須地人会では仙人に会いに出かけました。発…

那須岳・作業道探索

以前、古物市に行ったところ見向きもされず売れ残った本の中に90年前出版されたボロボロの本がありました。パラパラめくってみると那須野が原について詳しく述べられており那須岳については手書きの地図も添えられ現在の案内書に無い昔の様子が窺えます。…

那須の行人道を行く

今回は那須野が原にまつわる古い伝承から黒滝山信仰の行者が歩んだ道の探索に出かけました。 中央の三角に尖った山は『剣先』その右が『黒滝山』です。 那須野が原の日の出と共に登山開始です。 約4時間で『剣先』の山頂に着きました。これは何かを訴えるオ…

古道のロマン

那須地人会では先週の9月29日(水)『会津中街道交流実行委員会』主催、《トレッキング&会津中街道(福島県側)の現地調査》イベントに参加してきました。 主催者を含む歴史研究者、山岳関係者他専門家の案内で旧会津中街道を辿り県境の大峠まで行きまし…

今日の丑寅市

今日の那須高原はド・ピーカン、雄大な那須岳連山を背景に愉快で楽しい『丑寅市』が開かれました。NPO立航博も参加させていただき、九尾狐型紙飛行機を子供さんと作り楽しみました。 一生懸命に紙飛行機を作ります。 こちらは積み木広場、どこまで高く積…

那須の行人道を行く その3

那須地人会では那須岳にあった白湯山信仰の行人道を辿り信仰の対象となった御宝前へのルート探索を行いました。 御宝前に湧く温泉、温度は低いです。昔はもっと熱かったのでしょうか? 北西方向に県境の山々が望まれます。ピークは赤柴山か、ここまでのルー…

那須の行人道を行く その2

ここはシズノ平、神聖な場所。斎戒沐浴した行者はこの地よりいよいよ御宝前への登拝を行います。当方俗世界の姿のままなので、せめてはと自作の梵天を背負い通していただきました。 さて、ここから御沢を目指すのですが、皆目方向がさっぱり分からず、うっそ…

那須の行人道を行く

那須地人会ではかつて那須岳で栄えていた『白湯山信仰』の行人道の探索に行ってきました。270年も続いた白湯山信仰は絶え、神をまつる御宝前へ登拝する行者は既におらず、行人道は荒れるに任せる、というより深山幽谷の自然の姿に戻ったのだと思います。 …

那須の谷間を行く

那須地人会では那須岳の高尾俣川を途中まで遡行してみました。 90年前に書かれた本によると川筋に変電所があったらしく、その遺構でしょうか? かなり古いものです。 これは立派な施設、温泉の取入れ地のようです。 しばらく遡れば左岸に現れた滝、7mくら…

那須の林道を行く

今回は那須の大蛇尾川林道を辿ってみました。 林道入り口にある石碑です。 途中覆いかぶるようにオーバーハングする巨岩。 林道は崩れています。ロープが張ってあり、これを伝って渡ります。これから先は大佐尾川の急斜面に沿った狭いルートを進みます。 先…

那須の街道を行く

先週の金曜日、那須地人会は那須岳の旧会津中街道を巡ってみました。 久しぶりに北からの涼しい高気圧に終日覆われましたが、前日までは午後から夜にかけ雨が降っていたので旧街道はぬかって斜面では何度も転びます。途中の沼ッ原湿原の木道はツルツルして危…

八月十三日の神鷲

77年前の今日、8月13日は旧日本陸軍『那須野飛行場』(現・埼玉地区)から陸軍最後の特別攻撃隊が鹿島灘沖に集結した敵の艦艇に対し体当たり攻撃を行った日です。 『神鷲・しんしゅう』とはこの攻撃隊に与えられた名前です。当日の18時半ころ攻撃機か…

那須高原・丑寅市

今日,NPO立航博は那須高原で行われたイベント『丑寅市』へ参加し子供さんへ九尾狐の紙飛行機を提供し楽しんで頂きました。 雨上がりで朝霧がかかっていた那須高原は午後は晴れて暑くなりました。 紙飛行機作り最初のお客さんです。 お姉ちゃんに教わり紙…

那須岳のごじゃっぺ

緑の葉っぱに白ペンキを塗ったような・・・名付けて『ペン木』 静脈の木 このモザイクを刻んだのは?・・・これピカソの木 ”こんにちは” と室から顔を出した小笹です。先日会いに行ったら枯れていました。

那須岳に咲く希少花

花を愛でる柄ではないのですが・・・ 【女峰チドリ】どこに咲いているかは・・・? 引っこ抜いてしまうので。 【筆リンドウ】だそうです。 【笹の花】です。那須岳はうっそうと笹が生えているところが多く、白笹山なんて山もあります。しかし笹の花は見たこ…

那須岳・草木の心と命

那須岳を巡るといろいろあります。楽しく山道を行っても時として悲憤を禁じ得ない場面に出くわします。 身体に釘を打ち込まれたモミの木。木の名を記した札が朽ちて釘が残っている。木の心知らずの人間の仕業。さぞ痛かったろうに、再度登山しクギヌキで抜い…

那須の飛ぶ仲間

今年の夏は那須高原の酒処『荒青屋』ではお客が少ない。 周りにキノコも出ない、蛇は2回、鹿には小さいのに2頭出会いましたが、例年と比べてずっと少なくなりました。その中で飛んで来店したのは・・・ これは来店した客の虻(アブ)、那須岳には高貴な【…

那須高原で ♬ブルーグラス音楽

今日3日暑い中、那須高原で恒例になった『丑寅市』が開かれNPO立航博も参加させて頂き九尾狐型紙飛行機を子供たちに提供し、一緒に楽しみました。 会場には♬ブルーグラス音楽が流れ、また生演奏もあり、子供さんへはギターの弾き方なども教えてくれまし…

那須・妙覚の山

那須を紹介した古書に文永二年(1265年)日蓮上人が那須温泉に浴し給うたとあり、その後塩原を経て会津に向かわれたとか。この道筋だとすると黒尾谷岳麓を通ったと推察される、何となれば、その古書にはこの山の山頂には石の祠があり日蓮上人に関係があ…

那須岳の謎解き

那須に関した古書を紐解くと、この地に伝わる興味深い話が出てきます。前回ご紹介した『狢塚・むじなつか』もその一つ、NPO立航博の命題としては飛ぶものを取り上げねばならず、ということで今回は『天狗』のお話です。 天狗伝説は各地にありますが、当地…