那須岳 謎解きの総括・その1

那須地人会では那須岳について詳しく書かれた古書で知ったこの山域にまつわる伝説、伝承に興味を持ち今年の雪解けを待って何箇所かの探索を行いました。

北の天狗平から始め狢塚、天狗馬乗り山、飯盛山から坊主沼、天狗谷、仙人窟、遠戸の森、笄ヶ埼、高湯山信仰行道、白湯山信仰行道、硫黄鉱山新山跡などです。

不確実ルートは本に添付されていた絵図を国土地理院の地図と見比べ磁石と勘に頼ります。山の神様の御加護か幸いクマにも遭遇せず、無事に予定した山行を終えることができました。

これは高湯山信仰行道を探すため茶臼岳方向から下った地点で、切れ筋は不動沢です。

行道跡を見つけに地竹の密藪を掻き分け不動沢の左岸まで近づいてみました。

覗き込むと谷底は見えず恐ろしくなりました。結局行道踏み跡は確認できず、これ以上下がると危険と判断し往路を藪コギし戻ります。

地竹と灌木帯を抜けここは弥陀ヶ原、この辺は踏み跡が続いています。茶臼岳の頂が見えています。ここを直登し八間岩(巨岩)を経て山頂へ向かいます。

途中の登山道でほとんど埋もれたガラス瓶を掘り出す。長い間多くの登山者が踏みつけて通ったことでしょう。口だけ出ていました。

山頂を下り硫黄鉱山跡を探索すれば硫黄搬出に使ったと思しき滑車がありました。60年位前まで稼働していたようです。近くには作業小屋の残骸か、木材が散乱しています。

今回の回収ゴミです。右のが掘り起こした瓶です。

那須岳の歴史の一端に触れ古人の心意気に少しでも近づきたいと思い巡ってみました。