那須の街道を行く

先週の金曜日、那須地人会は那須岳の旧会津中街道を巡ってみました。 久しぶりに北からの涼しい高気圧に終日覆われましたが、前日までは午後から夜にかけ雨が降っていたので旧街道はぬかって斜面では何度も転びます。途中の沼ッ原湿原の木道はツルツルして危ない。赤い頭巾をかぶったお地蔵さんに行程の安全を祈願し、いよいよ急坂の麦飯坂、こんな山道を会津の殿様が通った往時に思いをはせながら歩を進めれば180年前から御座する小さな石仏、この仏様お顔が温和で見とれてしまいます。

ジグザグを下れば大雨が降っても濁らない苦戸川の支流澄川、木橋を渡れば苦戸川本流。上流の温泉が混じるのか少し白いのです。

”あ~ 橋が落ちてるっ!”

少し上流の浅い流れを渡河するも滑ってしたたか腕を岩に打つ、目が衰え距離感が悪くなるし足も弱って水圧に抗しきれず、しっかり踏ん張れずふらつく。やっと対岸に渡り傷の手当てをしました。

到着した三斗小屋宿跡です。

ここはシズノ平、白湯山信仰の行道にある聖地です。

『大権現 白湯山』石碑、倒れてしかも何故かロープで縛られている。これは先人の心を踏みにじる行為と思えて憤りを禁じ得ない。

周囲に散乱していたゴミ、憤懣やるかたなし。もちろん片づけ持ち帰りました。