飛ぶ仲間 : いい飛行機

 イメージ 1 ヤフーオークションで56年前の航空雑誌 『世界の航空機』 ・発行/鳳文書林 を入手しました。 表紙はその昔立川飛行機が生産した 『赤とんぼ』 と呼ばれた旧陸軍の二人乗り練習機です。 この号の特集は≪立川飛行機変遷史≫、グラビアには初期開発から終戦時までの飛行機が載っています。 各機のデータも詳しく網羅され参考になります。  座談会の欄では当時の社長、工場長などが立川飛行機の沿革について語っています。 記事によると総生産機数は30機種/9,709機、その内2,494機は中島飛行機から転換生産の隼戦闘機です。
綴じ込みの図面は開発した代表機としての双発機が2機種。 また特筆は双発の一式高等練習機ついて    ≪青木航空が “あれは非常にいいから是非作ってくれ” といっている≫ と双発輸送機を運行するため要望していたと書かれていることです。
これがきっかけに輸送機の再生産が実現され世界に販売されていれば立川飛行機は戦後一大航空機メーカーになっていたかも知れません。
青木航空 : 我が立川市出身で立川飛行機のテストパイロットだった青木春男さんが戦後米軍立川基地のク
         ソさらいで貯めた資金を元に起業した戦後第一番の民間航空会社。 現在の全日空の起源は
         青木航空です。