飛ぶ仲間 : 紫電改(しでんかい)

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 終戦記念日が近づきました。 先日、日本映画チャンネルで昭和53年 (27年前) にNHKで製作されたドキュメンタリー特集 『紫電改・最後の戦闘機』 が放映されました。 この機体が海中より引き揚げられたのは知っていましたがこの記録映像は初めて見ました。 昭和20年7月24日戦闘可能な21機で大村基地より上がり豊後水道空域にて敵艦載機約200機を攻撃16機撃墜の戦果を上げましたが未帰還は6機その内の1機が四国愛媛県城辺町日土 (久良湾) に不時着水しました。 34年ぶりの引き揚げ時機内に遺骨も遺品も無かったため搭乗員は誰か特定できなかったようです。 この紫電改は現在御荘町南レク山頂公園に展示保存されています。
この紫電改の所属していた第343航空隊は昭和19年12月松山基地で編成、歴戦の優秀なパイロットを各部隊から選別、本土防衛のため戦い撃墜約170機と終戦までに最後の一矢を報いることが出来ました。
NPO立航博の資料に343空301新選組飛行隊に所属した鹿野至さんの当時の乗機のプラモデルがあります。 鹿野さんは昭和20年4月29日エンジン不調の紫電改大隈半島上空のB-29爆撃機を20ミリ機関砲で射撃、エンジンから煙を出すのを認めた後自身も被弾墜落しましたが幸いなことに生還できました。 戦後は海上自衛隊を経て東京の調布飛行場で操縦教官をなさっておられましたが残念なことにお亡くなりました。 もっとお話を伺っておけばよかったと悔やまれます。 ご冥福をお祈り致します。
上の画像はアメリカに残る紫電改です。