青燕(あおつばめ)

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韓国映画「青燕」を観ました。 主人公 朴敬元さんは75年以上も前、東京の立川飛行場にあった民間の飛行学校で操縦免許を取った実在の朝鮮初の女性飛行士です。 主人公の通った日本飛行学校は映画の中では大規模な「立川飛行学校」、また当時の立川駅は木造瓦ぶきですがレンガ造りの立派な駅舎で出てきてこれまたビックリです。 「あおつばめ」は朴さんが命名した愛機サルムソン2A2複葉機の名前です。 フランス製のこの飛行機は乙式一型偵察機(サル偵)として国産され当時の陸軍立川飛行場では沢山見ることができました。  映画ではボーイング・ステアマン機が使われています。
朴敬元さんについて書かれた本「越えられなかった海峡」加納実紀代著/時事通信社発行を読み直してみましたがかなり映画とは異なります。 文中にある(ただ自分の足跡を残したい一心だけだ)という思いは時代に翻弄され「あおつばめ」と共に命を絶った朝鮮の女性飛行士、朴敬元さんの偽らざる心境ですがこの姿は映画にも良く表れています。

画像はボーイング・ステアマン機です。約80年前に米軍の練習機として沢山造られ第2次大戦後放出され民間のレジャー用や農業用に使われています。このステアマンはレストア完了ホヤホヤで“Bitchen”でした。