飛行機探しの旅  その4

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 77年前太平洋を初横断飛行したミス・ビードル号は千島列島からアリューシャン列島を経てアメリカへ到着しました。 グーグルアースで見ると航路上の島に廃棄された飛行場があり飛行機が残されています。 択捉(エトロフ)島に旧ソビエトのミグかスホーイ戦闘機らしいものが見えました。 また、この島の北方に2箇所別の滑走路がありますが飛行機は見えません。                                                  次の島、得撫(ウルップ)島のL字状滑走路にもありません。 
先に進み新知(シムシル)島の滑走路らしき跡には駐機スポットが8ヶ見えるが飛行機は無し。  グーグルアースの解説によると島の北端の大きな湾(火山の爆裂火口だったか?)は旧ソ連の潜水艦秘密基地で現在は放棄されています。                                                              さらに島々を通過して松輪島、ここは日本海軍が建設した飛行場がありますが飛行機は見当たりません。     また幾つもの島を飛び越し幌筵(パラムシル)島、滑走路は2箇所見えPanRamioの画像解説によると  「放棄された日本部隊の航空基地跡の滑走路、南東端に第2次大戦ゼロ戦」 とあります。
  (50 21 28,53N 155 33 37,89E)
最後は占守(シュムシュ)島、千島列島最後の滑走路のある島です。 雲がかかって滑走路は見えません。
この島に残っていた日本陸軍の隼戦闘機がアメリカでレストアされ現在飛んでいます。

さて、ビードル号はカムチャッカ半島を過ぎアリューシャン列島、熱田(アッツ)島の2本の交差した滑走路を見ながらShemya(シェムリャ)島へここは米軍現用滑走路が2箇所3本。 
さらに進んで鳴神(キスカ)島、滑走路は1本。 この島から日本軍の霧中完全撤退がありました。
この先には米軍に初めて完全な姿でのゼロ戦を捕獲されたアクタン島があります。

ミス・ビードル号はアラスカ半島先端、ウナラス島火山の火で位置を確認し一路アラスカ湾を東へ向かいます。 途中翼の氷結やエンジンが止まったりとアクシデントを乗り越えながら、遂にカナダのバンクーバー島へたどり着きそのまま南下して米本土へ入りワシントン州ウエナッチ飛行場へ胴体着陸しました。
太平洋初横断飛行の所要時間は41時間15分。 パイロットの二人『Clyde Pangborn と Hugh Herndon』の最初の言葉 “あぁ、眠い”  “煙草を一本”

画像はミス・ビードル号の着陸直後(模型で演出)と NPO立航博の保存資料1/1縮尺胴体フレーム(レプリカ)
パングボーン記念飛行場は (47 23 55,90N 120 12 24,70W) ←EでなくWとなります。
現在飛んでいるミス・ビードル号レプリカについては〔http://www.spiritofwenatchee.org〕