飛行機探しの旅  その3

 きのうの早朝、淋代海岸を無事飛び立ったミス・ビードル号は順調に高度をかせぎながら北東に進み襟裳(エリモ)岬へ向かいます。 やがて彼方に北海道の日高の山々が視認され襟裳岬が近づきます。 気流は安定しています。 岬を左眼下に捕らえ海岸線を見ながら納沙布(ノサップ)岬へ、ここで立川飛行場で取り付けた車輪脱落装置を使い空気抵抗の大きいタイアを投棄しました。 これで24キロのスピードアップです。 やがて襟裳岬、高度1000メートルで通過これからはずっと島伝いの飛行です。 
ここで休憩、 ドドドン≫≫≫ と太鼓をたたき “はいっ、水あめは10円だよ”

さて、これから本題の飛行機探しに行ってみます。 千島列島を経てカムチャッカ半島までの飛行ルートには大小30以上の島が続きます。 左に国後(クナシリ)島が見えています。 グーグルアースでズームアップ ≪飛行場はあるかなぁ・・・、あったあったぞ!≫ しかし飛行機は見えません。  〔43°57′43,41″N  145°41′07,31″E〕

次の島は択捉(エトロフ)島。 島の中央東に旧日本海軍真珠湾攻撃前に集結した単冠(ヒトカップ)湾があります。 ちょっとズームしてみましょう。 ≪あっあー、これは大きな飛行場だっ!≫ 廃棄されたのか戦闘機と輸送機も集められている。 右の草地にも3機ある。  ふむふむ・・・多分旧機ブローカーが既に動いていると思われます。  〔44 55 39,80N 147 36 50,10E〕