飛行機探しの旅  その18

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飛行機探しの旅はしばしアメリカを離れます。 第1回目では78年前、立川飛行場に飛来し整備を実施後太平洋初横断飛行を行ったミス・ビードル号の航跡を辿りました。 ルートは北海道の先、千島列島上空を北東へ飛びました。 では当時それら北方の島で暮らした人々の様子はどうだったのでしょう。  
参考文献として 別所二郎蔵著 「わが北千島記/占守島に生きた一庶民の記録」 講談社発行 の一読をお勧めします。 占守島で育った著者が初めて日本海軍の水上偵察機を見た時のくだりでは感性豊かに表現しています。 少しお借りしてご紹介します。
砂丘から望見したときは何かひどく異様で巨大に感ぜられた。 しかし間近にすると快い軟曲線に囲まれたおおらかな感じがする、何か手ごろの物象であり、銀色の翼に印された日の丸がひどく印象的で少年時の元旦を呼び起こすものがあった」 と飛行機という物体をこのように表わしています。 著者は島の四季など余すことなく確かな観察力、洞察力で語っており博物学的な知識も非常に豊富です。 

さて今回は北マリアナ諸島中ほどのパガン島に来ました。 ここには昔日本海軍が使用した滑走路が残っています。 それではグーグルアースでズームイン!・・・むむむ、これはゼロ戦か銀河か???
PanRamio 写真説明で双発機の方は Japanese WWⅡ Medium Bomber (P1Y1 Ginga) とあります。
さて、ここで問題です。 はたしてこの双発機は陸上爆撃機・銀河でしょうか?
これが分かった人は日本軍用機の泰斗(たいと)です。

画像は三菱で造られた海軍九六式陸上攻撃機の輸送機型 (ニッポン号)のLS製プラモデル、 実機は約70年前世界一周しその優秀さを国の内外に示しました。

パガン島グーグルアースの座標は (18 07 23.00n 145 45 47.00e)