飛行機じい

 ≪この世の中、悪を懲らしめるのはメタボ野郎ではなく女性の検事にお任せしましょう≫ 日本は女性の進出には疎くもっと活躍してもらいたいと思います。 有能でやる気があり、そしてはっきりものが言える女性をどんどん起用しましょう。  さて、手前味噌のオジさんがメタボ解消、12キロ減量したと自慢していると近所のじいが来て言います。
 
 “今の日本人は精神のメタボを改善せねばならぬ、 スナック菓子を食いながらパソコンに向かいゲーム感覚   でデータを改ざんし人を陥れては人間として心のタガが緩んでおる”
オジさん
 “へー! タガなんて最初から無いんでしょ、テメーのメタボも直せず精神なんて無~理無理”
じい
  “これは疑獄じゃ、この世相が生んだ当然の結果だ。 善も悪も全て混沌とした邪悪の渦に巻き込まれ果てし   無くさまようことになるわい”
オジさん
  “しかし、パンドラの箱を開け暴露した殊勲賞じゃぁないですか、クビになればバラエティ番組で拾ってくれるし   本を出せばベストセラー間違いなし (本の題名・居直り万歳)” 
  “上司はほとぼりが冷めれば天下りか・・・共同謀議ですねこれは”
じい
  “わしが若い頃、偉い検事さんだか判事さんがおってな、違法な闇米は食わずとうとう餓死してしもうた。 ここ   までせんでも良いが模範とするべきじゃよ”                                           “今のはツラが締まってない、あれじゃただのサラリーマン以下よ、昔はお巡りさんでも怖い顔をしとった。      しかし人情があったやなぁ”                                                  オジさん
  “そう、一度下野して一般社会を経験しひもじい思いを自ら体験しないと図に乗ったままの傲慢さ。 給料はい   らないくらい言えば・・・・・どう考えてもないね、元検事、今は弁護士とかいって得々としてテレビに出て先生   なんて呼ばれてぇんでしょう”
   “しかし逮捕する奴が逮捕され今に逮捕する側がいなくなっちゃうね、こりゃ”
じい
  “ ・・・・・ ”