頭上の敵機

 前回に続いて狭山丘陵での体験をお話します。 この魔物の棲むような山域の頂点は国土地理院の地図によると標高193メートル、下の取り付き地点から60メートルの高度差です。 ちなみに直ぐ南の横田基地は141メートル、大して高くないからと侮ってはいけません。 東京都の水資源管理地なので積極的案内はされておらず管理門扉を開け恐る恐る入山させて頂く手付かずの奥深い山域なのです。 
 山頂に至る登山道は無く専らのヤブこぎ、あとは磁石を頼りに勘と度胸で勝負。 携帯用GPSに緯度経度をインプットしていけば簡単ですが、これでは面白くないのです。イメージ 2 イメージ 1                                やっと見えた山頂、着いてみれば全く展望は無い。 時折 ≪カサカサ、ポトッ≫ とドングリの落ちる音がします。 これとて山の神が “早くこの地を立ち去れ” とのサインと思われオジさんはほうほうの体で逃げ出しました。イメージ 3 
イメージ 6山を下る途中空を見上げると横田基地から飛び立った米軍輸送機、65年前なら 頭上の敵機 なり、即刻高射砲で撃ち落とせねばなりません。 右は昔の飛行機映画 頭上の敵機 に出てくる918爆撃隊のトビー・マグ。 隊員がB-17爆撃機でドイツ爆撃任務に向う際、マグ・カップの顔を壁に向け出発するのです (画像はNPO立航博の参考レプリカ)
 現在このテレビシリーズ (46年前製作) が毎土曜、朝7時からスーパードラマTVで放映されています。 当時の記録フィルムがふんだんに使われていて参考になります。 イメージ 4                                                                  イメージ 5                                                                          帰り道では紅葉が既に始まり、田んぼには稲穂が干してありました。 ここも東京なり。