アルコール依存症

 ≪世のお父さん達、今月は忘年会など飲む機会が多く酔いつぶれたり喧嘩などせぬようご注意あれ≫
昔は喧嘩してもそれなりの仁義ってもんがあり、ましててめえで仕掛け、傷を負ったから被害届けを出すなんぞは男の風上にも置けぬ腑抜け野郎なり。 例え負けたって誰にも喋らず一人で医者にかかるってのが男というもん。
 さて、飛行機にもアルコールに依存したレース機があります。 人間みたい酒乱になり周りの人に迷惑をかけたりしませんが、かなりの水割りを飲みハイテンションになります。 イメージ 1
 画像はアメリカのP-51ムスタング (野馬)機のエンジン冷却液の流れ図、エンジンを冷却し熱くなった冷却液はラジエターへ導かれここで空気に冷やされエンジンへと循環します。イメージ 2イメージ 3
 ノーマルのエンジン冷却は過酷なレースでは間に合わずラジエターへの空気取り入れ口をより効果的な形状に改良します。 左がノーマル野馬の空気取り入れ口、右はレース用に改良されたもの。 イメージ 4イメージ 5               レース中ラジエターに水を噴霧して温度を下げたりもしますが(写真右、棒状のがスプレー・バー・・・その昔スバル360のレースで空冷エンジンのヘッドにも水噴霧は使われたそうな)、 今年9月にアメリカで行われたリノ・エアレースでは大きな抵抗になる胴体下のラジエターを取ってしまった去勢野馬が登場し蒸発した湯気を吐きながら疾走・・・・・最終レースは60メートルの突風が吹き中止、走りっぷりは来年に期待しましょう。
 ではどのようにエンジンを冷やすのか、それは腹の中にドラム缶1本半の水割を飲み込みラジエターをその中に入れます。 即ち空気でなく水で薄めたアルコールに沈め熱を奪う強制金冷法なり。 これで胴体下、出っ腹の空気抵抗は減るがレース始めは重過ぎないのでしょうか・・・・・?
 写真を見ると野馬だけでなく珍熊号も尻から湯気を吹いて参加しています。 こちらはエンジンオイルを同じ方法で冷やしているようです。