青か、靑か

 NPO立航博でレストア中の(元)青木航空の古セスナ機は59年の機齢のなかで何回も色の塗り替えが行われています。 立航博ではノスタルジックな輸入当初のカラーリングに戻すことに決め、まず全ての塗装を落とし胴体を磨き同時に青色のストライプと文字(青木航空)を入れる準備にかかりました。 幸いなことにストライプはペイントラインがうっすらと残っていたので位置と寸法が分かりました。 
ところが写真で見る 【青木航空】 の字体は明朝体でも教科書体でもなく判別が付きません。 そこで (元)青木航空の関係者から頂いた写真をカッティングシート専門店に持参し調べてもらいましたがこの字体はデータベースに無く切り出しは出来ないとのことでした。 大正時代の看板文字に見受けられるようだが、恐らく独自に看板屋に書いてもらったものとのことでした (当時はまだ塗装用のカッテイングシートは普及していなかったか)イメージ 1
 頂いた写真で文字は【(青)木航空】ですが同社の別の機体写真を見ると(靑)の字が使われていて判断に迷います。
朝日新聞社発行の写真集 『日本の航空史』 には丁度NPO立航博がレストアしている (JA3014) の当時の写真が載っており【(青)木航空】となっているのでこちらに決定しました。 
文字が入ると人格ならぬ機格?が上がり見学者へのインパクトも強まります。