今回は旧陸軍・那須野飛行場について書かれた本の紹介です。
日本軍最後の組織された特別攻撃隊が那須野飛行場から飛び立ったとの記述が載っている本が画面左上『都市』第3号/都市出版社編 85ページ『われ突入す』最後の陸軍特別攻撃隊。写真・松本正利 文・大岡昇平 ・・・です。
この欄を国立国会図書館の複写サービスから取り寄せてみました。19枚の掲載された写真を見るとあと数時間で命尽きる特攻隊員の生々しい表情がとらえらえています。
まるで映画の1シーンのように写っています。
よくカメラを向けられたと思いますが、撮影者は陸軍報道班員であったため、撮影は使命だったのでしょうか。
文を綴った大岡昇平さんはこれらの写真を見て、《何時間かの後に、確実な死を控えた特攻士の、緊張と虚脱が入り混じった生々しい表情である》と述べています。
この特攻出撃の2日後、8月15日戦争は終わりました。