さて今回は 『TSUNAMI』 というレース用飛行機についてです。 機体は自作ですがエンジンは第２次大戦で使われたロールスロイスのマーリン （隼の一種でチョウゲンボウ） の改造版です。 １列６個のシリンダーをＶ字形に２列配した液冷エンジンで後方にある１段のスーパーチャージャーで吸入空気を加圧します。 因みに当時活躍したＰ-５１戦闘機は同じマーリン・エンジンを搭載していましたがこちらは２段のスーパーチャージャー付きですので約１５７キロも重いのです。 諸元表では 『TSUNAMI』 のエンジンは２４００馬力プラスとなっています。 ノーマルのＰ-５１Ｄ型は１４９０馬力です。
注）シリンダー ： 燃料のガソリンを燃やすための円筒状の密閉された部品
スーパーチャージャー ： 大気を圧縮加圧してシリンダーに供給するための圧縮機、もともとは飛行 機が高空で空気が希薄になりエンジン出力が落ちるのを防ぐための装置
