飛ぶ仲間 : 震電(しんでん)

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 アメリカのミシガン州のカラマズー・エアズー博物館でエンテ型 (先尾翼) の迎撃戦闘機カーチスXP-55アセンダー (優位・上昇機 )が復元されました。 1939年のデザインで推進式プロペラを備えた急進的なこの飛行機は3機試作機が造られました。 以前飛行中の写真を見て同じコンセプトで造られた我が国の震電と比べ精彩に欠けるなァと思いましたが復元された実機の写真を見ると中々のものだと思い直しました。
1機目は失速から背面きりもみに入りその後回復できず水平きりもみのまま地面に墜落、せんべいがひしゃげたようになってしまいました。 この機の重心位置の許容範囲はわずか10センチもありません。 最大速度は時速800キロ以上、しかし各種改良を行いましたが既に時代はジェト戦闘機の出現が予測され1944年このXP-55計画は終結しました。
ところで、我が国の誇る局地戦闘機震電」 は現在アメリカのスミソニアン・ポールバーガー・ファシリティーに本当に本当に奇跡的に保管されています。 震電については詳しい本もありますが、震電ファン必読書としてお勧めは 『異端の空』 渡辺洋二著/文春文庫です。
画像は1400円で購入した 「ハセガワ」/(株)長谷川製作所製1/48プラモデルの外箱です。イラストは富士重工 「世界の名機カレンダー」 を描いて有名な小池繁夫さんです。 飛行機の絵もさる事ながらバックの雲など背景が素晴らしいのです。
さて、皆さんはどちらのエンテに軍配を上げますか?
朝青龍だっ”・・・・・えっ、そんな飛行機ありません。