セスナ機のレストア

 古いセスナ170型機 (JA3014) のしっぽに塗る色の判別が出来ずアメリカのセスナ社、170クラブ、国交省航空局などへ問い合わせましたが分かりませんでした。 この飛行機の当時の写真は白黒しか無く、これををカラーにする業者はありますが色はお任せなので判別のためには利用できません。 製造番号より赤か青とまでは分かりました。
という事で色が分かる間、今回は方向舵のヒンジ (蝶つがい) 軸受けにグリス(潤滑脂) の塗り込みをします。 
さて、どんなグリスを使うのかと、セスナ機整備手引書をヒモ解けば車軸を含む軸受けには 「MIL-G-81322/一般目的グリス」 と示されています。  “なんじゃ、これは???”  と参考文献を引っ張り出し調べれば・・・・・MIL規格 (米の軍規格)というのがあり、これで指定されているのです。 シェル石油製品のグリスではエアロシェル22番がこれに該当しています。 NPO立航博にはシェルの5番グリス 「MIL-G-3545C」 しかないのでこれで代用します(用途はほぼ同じ)


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最初は軸受け外側の錆び落としから。砂を圧縮空気で吹きつけ落とします。ホームセンターで買った砂をふるいにかけ細かいのを使います。
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細かい砂を吹き付け器に入れエアーコンプレッサーへつなぎます。
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錆びた缶への試し吹き (銀色の部分が錆びの落ちた箇所)
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錆び落とし後ジンクロ (防食塗料) を塗る。
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軸受けに塗り込むエアロシェル5番グリス。