YS-11 哀歌

春は名のみの風の寒さよ・・・・・実に寒い寒すぎる!
 結論は 『現状維持』  昨日行われた 「国立科学博物館」 の事業仕分けをネットで見ました。 羽田の格納庫で保管されている 「科博」 所蔵のYS-11機が俎上に載せられていました。 何故槍玉に上がったか分かりませんが 施策・事業シートには保管料 (格納庫借用料か) 約759万円,定期点検、約140万円と合わせて約900万円が平成20年度に使われています。 
観点が違いますがここでちょっと愚痴れば・・・NPO立航博が900万円の助成を受ければどれほどの貢献を市民の皆さんへできたかと考えます。 現に我々弱小NPOではおんぼろセスナ機をレストアするのに青息吐息なのです。 もちろん 「科博」 の偉い方々と違い全くの無給、経費のほとんどが個人の持ち出しに頼っています。
 
仕分けの議論途中から仕分け人が動態保存に言及し説明者の金額の言い違い曖昧さを指摘していました。 
聞いていて何を言い出したのか分からず、よって説明者側の答弁も的外れ。                         
≪ ここでNPO立航博劇場の始まり、始まり~ ≫                                        “動態保存なんて日本ではひっくり返ってもできるわけねえだろっ!”・・・・・(オジさん、思わず叫ぶ) 
  “これでは猿芝居より劣るわい” ・・・・・(オジさんだんだん興奮してくる)
  “航空博物館の概念も分かってない者同士の掛け合い漫才だっ!” ・・・・・(パソコン画面に向かって再び叫
   ぶ)
  “理念が無いねぇ、双方が飛行機を理解してないし好きでもない”・・・・・(やや落ち着いて)
  “文化庁生涯学習局出身OBの館長さんでは無理だろな”・・・・・(妙に納得顔となる)
  “館長さんよ 《いろんなことで苦労してます》 何て言うなよ、あたりまえだろっ!”・・・・・(再び興奮し今度は
   怒鳴る)
 
今回の 「仕分け人と説明者」 を仕分けると
結論 : 保存期間10年、かかった経費9,000万円とすると。 この状況が発生した経緯、またこの間一般へほとんど無い貢献度などもっと深く議論すべきです。 飛行機の保存は 「科博」 では今までの経過を考えるといろいろな意味で馴染まない。 やはり引き受け先の専門的航空宇宙博物館が必要。 また、1号機だからといって残すのではなく航空史料としての価値を考えるべきで、その意味では国内に救出すべき飛行機は別にもまだあるのです。
 
参考 : YS-11型機は航空自衛隊でまだ飛んでいます。 こっちだって価値があるのです。                  ここで 「国立歴史民族学博物館」 の創設に尽力された初代館長・梅棹忠夫先生の言葉を紹介しま
      す。  
      《世界の文化の具体的な記述、情報がいっぱいつまった民族学博物館というようなものは、わたしにと
       っては、身ぶるいするような魅惑的な存在なのです・・・それは精神の場・・精神の運動する空間なん
       です》
      このような高潔な意思を持ち志を貫徹する人が航空宇宙博物館建設を語る資格があると思いま
      す。
      ちなみに我国では専任の館長がいる博物館は四割弱だそうで欧米と比較してこの点でも劣等国と言わ
      ざるを得ません。                                                    いわんや飛行機の保存なんてうわの空ってことになります (これではオジさんのEDは何時直るか分かりませんイメージ 1
 涙ながらに作り始めたYS-11のソリッドモデル (プラモデルと違い木を削って作るなり)