京都にいる時は忍ぶと呼ばれ、神戸では渚と名乗り、横浜では昔の名前ひろみに戻る。
凶悪逃亡犯の偽名工作ではありません。 酒場女の切ない心情を歌った哀歌なのです。
♪クリーブランドにいるときゃギャロッピングゴーストと呼ばれたの
リノではミスキャンデスと名乗ったの
フロリダの酒場に戻ってスペクター
あなたが飛んでくれるの待つわ
≪♪この時はジーニーと名乗ったの≫
≪♪この時はスペクターと名乗ったの≫
この62年前スピードレースに初出場した第2次大戦のP-51戦闘機は当時の有名なフットボール選手と同じニックネーム、ギャロッピング・ゴーストと名づけられました。 その後何度か名前を変えレースに出場しています。
今年のリノエアレースは9月14日から開催ですが無制限クラスの本命はこの 『全速で走る幽霊』 と思われます。
古い戦闘機を改造してのギャロップ飛行は既に限界が来ていると思うのですが改造の集大成としてどれだけスピードがアップするか非常に興味があります。
エンジンのパワーアップは極限に到達しているのであとは機体の抵抗を減らすため翼幅を切り詰め、風防を小さくし、胴体下の冷却用ラジエター空気取り入れ口を無くし、(冷却はコンピューター制御としその分レース中操縦に専念できる)・・・・・等々既成の機体を改造してのあらゆる努力がなされています。 プロペラは既成のを3種用意しているがレース用を研究中だそうです。
それにしても元々が古い戦闘機なのでレース専用に開発された機体と比べ重いのです。 いろいろと見方はあるでしょうがエキジビションレースとしてみれば楽しくもありノスタルジックな雰囲気に浸れると思います。
*ギャロッピング・ゴースト名に戻しレースに挑戦するパイロット氏曰く “フルパワー時プロペラ回転を少し下げるとスピードが増した、これはプロペラの抵抗が減った影響と思われる”
この事はレース専用プロペラの出現に繋がるのか、きわどいエンジンの回転数を下げることも出来一石二鳥なのでしょうか。