ロマンが無い

 東京品川にある 『船の科学館』 が施設老朽化のため9月に休館となり再オープンの見通しが立ってない、それに伴い保存展示中の (元)青函連絡船・羊蹄丸の引き受け先を探しているそうです。 
≪形あるものはいずれは崩れる≫ なぜ今日を予測して対処して来なかったのでしょうか。 
船の科学館』 で思い出すのは旧日本海軍二式飛行艇です。 この4発エンジンの大きな飛行艇は本館の直ぐ前に展示されていました・・・・・と言うより塩分を含んだ海風に吹かれ野ざらし状態でした。 この機体はアメリカで保存されていた時はモスボールに包まれ、機内は空調まで利かしていたそうです。 何故保存条件の整って無い状況下で返還を望んだのか、いまだに理解が出来ません。 現在は鹿児島県の海上自衛隊基地へ移設されたそうですが、ある意味世界遺産ともいえるこの飛行艇はやはり屋内保存 (航空博物館に保存) するのが当然なのです。
 
ちなみに羊蹄丸の年間維持費は3千万円とか、理念だけでは運営できないということでしょうか。
 
 さて、先日の18日青森県三沢基地アメリカのミス・ビードル複製機が飛んだと新聞に載りました。 実機は80年前青森県淋代の海岸を滑走路にして飛び上がりアメリカまで太平洋無着陸横断飛行を行いました。 
淋代に行く前は東京の立川飛行場にいたなり。 ここで冒険飛行に備え燃料タンクの増設やら機体の改造整備を行いました。 パイロットの飛行記録によれば完成後立川で30分のテスト飛行を行っています。 
ところで、このレプリカ機を製作したアメリカの組織を援助するため地元三沢市は募金を行い810万円を寄付しています・・・・・“ロマンがあるねぇ”
ミス・ビードルレプリカは昨年既に三沢に船便で到着していたようですが、今まで何故一度も飛ばなかったのでしょう? 
先日の横田基地友好祭】 に今回の目玉としてビ号は参加するかと思っていましたが・・・・・ では飛行機の歴史を大切にし誇りに思うアメリカ人のこと千島、アリューシャン方面の天候が安定するこの10月に80年前の冒険飛行を再現するのでしょうか・・・・・???   ≪ロマンはあるが金が無い・・・≫イメージ 1
 この本を読めば80年前のロマンに触れることが出来ます。 
追伸 : ミス・ビードルレプリカは次の日曜 (9月4日) 三沢基地航空祭で飛ぶようです。