今日は何の日

そう、今日は80年前アメリカの小型機 ミス・ビードルが東京の立川飛行場で太平洋(初)横断飛行に備え機体の改造整備を行い、やっと飛行許可が出て試験飛行を行った日です。
お天気は今日と同じに快晴の秋空だったのでしょうか。 立川飛行場史として当日の様子を少し調べてみました。
まずは最近アメリカでミス・ビードル号複製機を造った組織 【SPIRIT OF WENATCHEE】 に立川での当時の様子を以前尋ねてみたところ返事と共に飛行記録も添付されていました。イメージ 2
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   80年前の今日(9月29日) 立川飛行場で30分の試験飛行を行っています。
それでは日本側の記録は如何に・・・・・立川飛行場の様子は国立公文書館のデータにほんの少し見つけることが出来ました。
 
昭和6年9月28日付けの(主務)軍務局長と航空本部長から逓信次官宛の記録に、                    【米国飛行家(パングボーン)及(ハーンドン)本邦領土上空飛行ニ関スル件 回答】 というのがあります。     『本件ハ各省ノ打合セニヨリ九月十九日許可済ミノモノナリ要港部ニ電報スル外公報掲載ハ省略ス』        そして飛行条件の一つに 『 航路ハ左ノ通トス』 とあり
  『(一)立川付近上空ニ於ケル試験飛行ノ場合立川飛行五聨隊長ノ指示スル所ニ従ヒ実施スルコト』
                                                                     恐らくミス・ビードル号の試験飛行は少し上を飛ぶ陸軍戦闘機の7.7mm機関銃の監視下で飛行場を離れず行われたと思われます。 というのは二人のアメリカ人パイロットは立川飛行場に飛来する途中、軍の要塞地帯上空を飛び写真を撮っていたなどで犯罪者扱いだったのです。 
  ≪史実は消えず≫ 歴史は次世代に伝えていかねばなりません。                          立川飛行場史の検証は今となっては、なかなかむづかしいのですがNPO立航博の使命と考え少しずつ進めてて行くつもりです。