飛ぶ仲間:天狗(てんぐ)

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高尾山(東京の西郊外に位置する観光スポット・標高約600メートル)に天狗に会いに行ってきました。山頂には薬王院という真言宗のお寺があり、以前このお寺の神聖な霊域上空をカブちん機で侵入し乱したことを懺悔(ざんげ)し、お許しを請うためです麓(ふもと)の清滝駅から胸を躍らせケーブルカーに乗りこみ山頂の高尾山駅までゴトン、ゴトンと登ります。切符には、『山麓~山上』と印刷されていて改札の駅員さんがパチンと懐かしく鋏を入れてくれます。山頂に近ずくと物凄い急勾配で下を見ると目がくらみます,どこぞの旦那さんが「ロープが切れたらどうしよう」と同行の人に話せば「切れたら止まらずまっ逆さまに麓まで落っこち、そのまま甲州街道を転がって新宿まで行ってしまうさ」などと恐怖をあおります。
さて、無事に山頂駅に着き素晴らしい展望をしばし茶屋の熱い甘酒を飲みながら堪能し、いざ薬王院へと向かいます。残雪の参道を少し行き霊気満山と大きく書かれた額の掛かる山門を過ぎると大杉の並木が現れます、この中の一本に天狗(高尾山の精霊で信仰の霊域を護る)が腰掛け物見をしていると語り伝えられる御霊木の大杉があります。樹齢七百年以上で注連縄(しめなわ)の懸けられたこの巨木の見事に広げた大枝は紺碧の空を天まで突き上げています。その高みの枝に天狗がいるかと見上げますがお留守なのかお姿が見えません。俗世界の汚れた者の目にはお姿を拝見できないのかと思いながら本社を目指します。
ここは、享保十五年(1750)建立とあり、門の左右の天狗と烏天狗立像が御本尊の飯綱権現をお護りしています。拝観をしお賽銭を入れてお参りを済ますと、彼の天狗殿がどこからか現れ天狗の団扇(うちわ)を500円で授けてくれました。これでお許しがでたと、意気揚揚と山を下りました。
画像は授かった団扇です。