飛ぶ仲間:ステルス機

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前回に続き偉大な航空機設計者ジョン・ノースロップに敬意を表し全翼機YB-49についてです。
TAKARAの1/700スケールでは小さ過ぎて物足りないとお感じの無尾翼ファンの皆さんへERTL社製1/72のプラモデルをご紹介します。画像はXB-35/YB-49共に外箱が大きいのでその一部出しです。YB-49の方は主翼だけのヌラッとしたできばえになり余りぱっとしませんが8基のアリソン・ジェットエンジンを備え時速790キロメートルで飛んだ実機に思いをはせれば感ひとしおです。
YB-49は1949年2月9日にカリホルニアのミュロック・ドライレークからワシントン近郊のアンドリュース空軍基地まで米大陸間を4時間15分で横断飛行し記録を作りました。
しかし事故も起こりました。1948年6月5日テスト飛行を行ったパイロットの一人ロバート・カーデナス少佐は機体が縦方向に揺れ始め後方に宙返りしたのを逆スピンをかけ姿勢を取り戻したそうです。
その点について同じテストパイロットのグレン・エドワーズ大尉に忠告しましたが、彼は5人のクルーと共に墜落してしまいました。そののちミューロク空軍基地はエドワーズ空軍基地となり数々の機体のテスト飛行が行われ現在に到っています。
エドワーズ基地では殉職したテストパイロットの業績を称え道路にその名をのこしています。その犠牲を伴う過酷な情景は映画『ライト・スタッフ』にもでてきます。                   残念なことに現在XB-35,YB-49は1機も残っていません。しかし、ジョン・ノースロップやグレン・エドワーズ、その他の先駆者の努力と犠牲で今日の航空機の技術の発展・確立があるのではないでしょうか。

注)B-2ステルス機はB-52爆撃機の1/1000しかレーダーに映らないとか。