尊航討奸

戦後本格的な航空宇宙博物館が日本に建設されなかったのは何故か。 同じ敗戦国ドイツには立派な博物館があります。                                                               「航空博物館を創りましょうなどと(軽口)は死んでいった人たちを思うととても言えない」・・・これは戦況悪化の消耗戦で敢然と戦いを貫いた海軍戦闘機・紫電改の搭乗員だった方の言葉です。  これはオジさんが30代のとき博物館建設署名をお願いに伺った時で、頭をガッンとたたかれた感じでした。 なんという無知蒙昧、恥ずかしいことでした。 
しかし、航博はあってしかるべきと考えます。 建設されなかったのは他の意味での妨げが続いてきたからと思われます。 奸は誰か、日本国民の全てか、 己の技術の確かさを誇りに思えぬ航空産業界にあるのか、技術に悪意も後ろめたさもありません、失敗だって技術進歩の証しです。  過去の航空技術の証しとするものはまず残す行動をとらねばなりません。 調べると、とんでもない価値のある航空資料が放置されています。 近年、福岡県太宰府九州国立博物館が完成し東京の六本木には国立新美術館が380億円かけオープンしました。 政府には金が無い箱物は造れないと言いますが・・・・・国立航空宇宙博物館は毎年何千億円もある空港整備特別会計で造っていただけないでしょうか。
航空ファンの皆さん誇りを持ちましょう、そして国立の航空宇宙博物館を皆で創りましょう。