セスナ機の機体カラー考証

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 57年前の (元)青木航空のセスナ170型機 (JA3014) に輸入時の色を塗ろうと思い国交省航空局へ2回、日本のセスナ代理店へ1回、アメリカのセスナ社へ3回、国際セスナ170協会へ2回、 製造番号と製造年月日を告げ機体外部に塗られていた色について問い合わせをしましたが答えは全て不明でした。 当時の部品便覧を見ると赤か青と載っています。 国際セスナ170協会の返事では機体のどこかにオリジナル・カラーの痕跡があるはずでよく捜してみると良いとの提案でした。 
画像は捜した結果、方向舵取付金具を外した箇所で見つけた防食塗料の上に残る紺色塗料です。 他にも紺色に塗られた形跡が主翼の内部にありましたが、これは断定には繋がりません。 
最後に頼るのは青木航空を知る人です。 なにぶん57年も前のこと、携わった方々を含め皆さんの記憶も薄れ “こりゃ、だめかな” と半ば諦めかけた時、電話がありました。 当時羽田に勤めていた人からのお話で羽田にあった青木航空の3機のセスナは全機青だったそうです。 またセスナ170型の模型を作った人 (社長の青木春男さんに近い人) の話では紺色を塗ったとのことです。
以上の情報を得て JA3014 はビカビカのジュラルミンに紺色のストライプを塗ることに決定しました。