たかがプロペラ、されどプロペラ

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 古いセスナ機のプロペラのレストアに挑戦しています。 まずペンキをはがし各部の点検、計測を行ってみました。  認定工場によるオーバーホールではないので全ての項目は出来ません。 参考にしたのはプロペラの取扱い説明書です。 まず重さ、長さ、その他 計測した箇所を基準値と比較します。
 プロペラの最も効率の良い部分は中心から3/4付近にありこのプロペラの型式番号 (1A170/DM7653) もこの部分の値を示しています。 説明書では中心から外側へ9つ測定箇所が示されていますが今回は3/4位置に近い30地点部だけを計測しました。 
計測値の比較
 実測 ①長さ 1,927mm ・・・・・許容値 1,892mm (許容値内)
     ②重さ   14.2㎏ ・・・・・新品は15.4㎏ (許容の記述なし)
     ③厚さ    9mm ・・・・・許容値 8.94~10.21mm  (許容値内)
     ④幅   116.1mm ・・・・・許容値 118.3~119.9mm (許容値外)
     ⑤角度   15.5° ・・・・・許容値 15.7±0.2° (許容値内)
     ⑥エッジアライメント (羽の中心線から前縁まで)
             51.1mm ・・・・・許容値 52.5~54.0mm (許容値外)
     ⑦これ以降は専門の計測器具が必要なので出来ず。
     ⑧   〃
     
 と、まぁ認定工場では以上の項目を9箇所測定、外形全体の損傷部も考慮し修正可能かどうか判断します。
NPO立航博プロペラ工場では計測はこれでおしまい、次は羽の先にオレンジイエローの警戒色、裏に眩しさ防止のつやけし黒を塗り最後はロゴマークを貼り付け入魂します。