富士重工

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現在、富士重工(株)ではアメリカのエクリプス500ビジネス・ジェット機の翼を製作しているようです。この飛行機は既存のビジネス・ジェット機に比べ少し小ぶりで軽いのです。沢山売れるのを期待します。
富士重工の原点「中島飛行機」では60年も前に当時「大東亜決戦機」と呼ばれた旧陸軍の四式戦闘機・疾風(はやて)を造っていました。画像は先日NPO立航博に寄贈された金属製模型の疾風です。
世界で唯一現存する本物は鹿児島県知覧町知覧特攻平和会館で展示されています。この疾風はアメリカ人のエド・マロニーさんが零戦の復元資金を捻出するため日本人へ売却しました。千葉県木更津で組み立てを終えた疾風はこの年の入間基地航空祭へ参加するため小型機の先導で東京の調布飛行場を南から進入し低高度で通過していきました。その後この国宝的な疾風の処遇は人為的に翻弄させられ宇都宮で放置状態、次ぎに京都嵐山美術館(ここでは操縦桿を針金で縛って固定)、次ぎに和歌山、そして現在知覧町に買い取られて展示されています。一時期「疾風保存会」なるものが存在しましたがどうなりましたか。
この疾風が宇都宮に置いてあった時、何故富士重工が引き取らなかったか甚だ疑問です。訳をお知りの方是非お教え下さい。