飛ぶ仲間:晴嵐(せいらん)

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画像は(有)アオシマ文化教材社の『晴嵐』1/72縮尺プラモデルです。特殊攻撃機晴嵐』は第2次大戦末期パナマ運河を奇襲する目的で日本海軍の潜水艦に積みこまれ出撃しましたが時既に遅しで作戦は中止となりました。
イ400特型潜水艦(潜水空母)は長さ122メートルの超大型潜水艦です。この艦のこれまた巨大なハッチを開け収納してある晴嵐を甲板に出しわずか45分で組み立てて攻撃に備えることが出来ました。
晴嵐は近年、米国のスミソニアン航空宇宙博物館でレストアが行われ公開されています。
さて、以前放映されたディスカバリーチャンネル「封印された最終兵器」特潜・晴嵐によると1946.4.1のローズエンド作戦でイ400,イ58,イ156を含む合計24隻の旧日本海軍の潜水艦が長崎の南西64キロ地点に沈められました。映像では洋上で爆破される運命の全ての艦の司令塔に咲き始めた桜の花を飾り関係者が送り出すシーンがありました・・・・・これぞ日本人の心です。
これら海底に眠る潜水艦の正確な位置は調査チームの努力によって把握されています。このポイントディープ6という位置は番組の画像を見ると北緯32度34分,東経129度11分で深さは200メートル前後です。
どなたか1隻でも引き揚げ当時の日本の最高技術で造り上げた潜水艦を堂々と皆の前に展示していただけないものでしょうか。不戦の誓いとして見るのも良し、機械技術の粋として見るのも良し、見た人の判断なのです。
ところで、戦後賠償として台湾へ渡された旧日本海軍駆逐艦雪風』は台湾海軍で用途廃止になった後、日本へ戻りどこかに展示保存されているのでしょうか?

一昨日のテレビで軍需業者の国への水増し不正請求額がなんと597億円と報じていました・・・航空博物館なんて直ぐ出来るなぁ・・・。