航空映画

きのう夕方テレビで｢翼の凱歌（がいか）｣を放映していました。画像は東宝（株）で販売された日本映画傑作全集キネマクラブ｢翼の凱歌｣ビデオテープ外箱です。昭和１７年度の作品で陸軍航空本部と航空局の後援です。軽快な主題歌は藤山一郎さんが歌っています。特に隼戦闘機の飛行シーンは圧巻です。特徴のある真っ直ぐな主翼前縁、スラットした胴体など余すとこ無く隼の美しさを演出しています。また実機を使っての開発テスト飛行シーンも見物で実に優美に空を舞い、爆音も心地よく聞くものを酔わせます。地上での星型エンジンの低速音もたまらないのです。
映画の終わりのほうでパレンバン上空で隼戦闘隊がボーイングＢ-１７爆撃機を発見しこれを撃破するシーンが出てきますが本物のＢ-１７ＣかＤ型を使い撮影しているので、推測ですが日本軍がフィリッピンで捕獲したＢ-１７Ｄを射撃訓練に使った時のフィルムかとも思います。

｢忠魂へ遺族援護の捧げ銃｣と始めに映りますが隼を開発製造した中島飛行機への称賛の映画とも思いました。