インチ野郎と尺野郎

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 1フィートの長さは30.5センチ、1尺は30.3センチと良く似ています。 ところで1尺の1/10は1寸ですが1フィートは1/12して1インチとなります。 アメリカではインチを使い飛行機も例外ではありません。 多分、古代のアメリカ人は指が12本あったかも知れません・・・?
「一寸の虫にも五分の魂」 これをインチで言うと 「1インチの虫にも1/2インチの魂」 と甚だ分かりずらく工具のスパナの大きさに至っては3/8, 7/16, 1/2インチ等・・・があり、どれが大きいか小さいかさっぱり分かりません。 自動車だと10, 12, 14ミリと直ぐ分かります。
 
画像は古いセスナ機の胴体内側に記された記号と一般的な組み立てに使われるリベット (鋲) 各種です。
アルミ合金のジュラルミンは約100年前にドイツで発明され、その後の開発で超ジュラルミンとして今日の飛行機に多く使われています。 
セスナ機の外板は超ジュラルミン、その組み立てに使われているリベットはジュラルミンです。

記号の24S (アルミ合金 銅4.5%, マンガン0.6%, マグネシウム1.5%を含む)
 〃 .032 (板厚 0.032インチ/0.8ミリ)
 〃 T3 (熱処理容体化後、冷間加工)
 〃 KAISER (製造メーカー)

ちなみに今から72年前、日本が世界に先駆けESD・超々ジュラルミンという優れたアルミ合金を開発、ゼロ戦主翼桁に使用したのは日本の誇るべき航空技術の証しです。