那須野の偉人

 昨日、アメリカの航空雑誌が届いた。 表紙を飾ったのはレストア完成間近のメッサーシュミットMe262ジェット戦闘機の写真 イメージ 1 当時のオリジナルエンジンも復元し試運転は終わり Will soon take flight だそうだ。 この飛行機のレストアはアメリカのヒコーキ野郎のパワーとプライドの表れか
既にオリジナルの青写真と設計図による忠実な複製機は何機か飛んでいるが (この試み自体が畏敬と感動を与える) 
 では、この貴重な戦争遺産は誰がどのような思いで廃棄処分になる前に救い出したか・・・・・
その人の名はエド・マロニーさん 先の大戦戦勝国アメリカは戦利品、研究目的で敵国の飛行機を運び、用が終われば廃棄、この中に日本軍用機も含まれ、当時金のないマロニーさんが血と汗と涙で最初に保存したのが日本のロケット戦闘機 『秋水』、次に 『疾風』、『雷電』、確か 『彗星』 も、それと飛行可能にレストアした『零戦』 
ここで一言・・・マロニーさんの息子さんの話では 『疾風』 は 『零戦』 を復元するための資金として売却したそうです。
しかし、絶対的な間違いは世界に1機しか残っていなかったこの遺産を日本に売ったことです、アメリカかヨーロッパの金持ち愛好家に売れば今でも飛行していたと思われるのです。 飛行可能の状態で日本に里帰りした『疾風』 の顛末はむごいものでした。
 話を戻しMe262機ですが現オーナーはあのポール・アレンさん、自前の航空博物館には 『隼』 も所有。
貴重な航空機遺産を次世代へ継承するのは飛ばすリスクを考えると疑問もありますが
さて、天国で飛行機偉人 エド・マロニーさんは我が子のお披露目をどんな思いで迎えるのでしょう

 ※ カリフォルニア大学の駐車場の下には幾つかのレアな日本軍用機が埋められたようで、多分アメリカのヒ   
   コーキナットにより掘り出されると思います。 ≪何が出てくるかワクワクします≫

 最後に今月号に載ったMe262と、この機体を保存したエド・マロニーさんに敬意を表し、16年前完成飛行した複製機の初飛行後の写真をお借りしご紹介しよう
イメージ 2
 初飛行後、最愛の奥様から祝福を受けるパイロット ( 元・F-104ジェット戦闘機乗り )   
    ≪男冥利に尽きる≫ とはこのことか
画面左のクロスパッチはNPO立航博の展示資料です